デジタル採点システムの導入

テストの採点業務の負担

教員の業務の中で、とても時間を取られるけど無くせないのがテストの採点です。
小テストや、定期テストでの採点業務はどの学校の先生も苦労しているかと思います。
近年では、ICTの普及によってGoogleForm等を用いたCBTという手段もあると思います。
しかし、これだとCBTに対応した問題を選ばなければなりません。漢字の書き取りや、数学の途中式などは確認できないテストになります。
そこで、今までと全く同じテストを使いながらも採点業務を軽減する方法が「採点システム」の導入です。
本校では、デジタル採点を導入したことによって、採点時間が50%以上削減できました。入試時にも利用していますが、こちらにおいても採点時間を50%以上削減できています。

採点システムとは

採点システムとは、テストの丸つけを補助するソフトウェアのことを指します。
よく「全てをAIが自動で採点してくれる」と勘違いしている人がいますが、そんな甘い話はありません。あくまで、採点の補助ツールです。しかし、採点時間は明らかに短縮されます。

導入にあたって、さまざまな採点システムの説明を受け、体験版の利用を行いました。正直、機能面ではあまり大差はありませんでした。
多くの採点システムで利用できる一般的な機能は次のものです。

採点システムの一般的な機能
  1. 選択問題は、AIによる自動採点
  2. 丸つけ後の合計点の計算は自動
  3. 丸つけ後に正答率を確認してテストの分析ができる
  4. 採点後は、◯×を書き足した答案を印刷ができる
  5. ◯×を書き足した答案をGoogleClassroomで返却もできる
  6. 分担採点ができる

1.AIによる自動採点

搭載されているものと搭載されていないものは半々くらいでしたので、採用前に確認が必要です。搭載されている場合は、「1〜0」「あ〜ん」「ア〜ン」「A〜Z」「a〜z」の1文字であれば、AIが自動で正誤判定をして割り振ってくれます。人間は割り振られた正誤の確認をするだけです。これが本当にすごい時間の短縮ですし、AIはほとんどミスをしません。

2.丸つけ後の合計点

皆さん先生方が普段感じているように、テストの採点は◯×をつけてからが長い。しかし、採点システムでは、◯×がついたらそこで終了です。観点別や大問別の小計、合計点の計算が自動で行われます。

3.テストの分析

今までは、この問題がよくできた・できなかったは感覚的なものだったと思います。しかし、採点システムは◯×の正答率だけでなく、どの選択肢が多く間違ったかなども自動で計算してくれます。なので、テスト後の解説すべき問題は、正答率の低かったものだけで良くなります。

4.採点後の印刷

採点システムでは、生徒が書いた答案用紙を複合機(スキャナー)で画像データとして読み込み、その画像をシステムが処理して採点を行います。採点後は、取り込んだ画像データに◯×を書き加えたものを印刷できるようになっています。

5.GoogleClassroomで返却

採点後のデータは4のように印刷するだけでなく、Classroomを使ってペーパーレス返却が可能です。これについては、その学校の個人情報に対する取り扱いがどのようになっているか確認が必要です。

6.分散採点

普段の採点は、1名の教員がテスト1枚を丸々採点しているかと思います。しかし、デジタル採点ではテスト用紙を切り取って、「この問題はA先生が全生徒分採点する、この問題はB先生が全生徒分採点する」などのように分担することができます。これを利用すれば、記述問題などの採点のときに採点基準のゆらぎが起こりにくくなります。また、これは入試の採点業務でも非常に便利です。

デジタル採点システムの比較

導入するにいたって、各社のデジタル採点システムの内容を比較しました。
各社の価格等につきましては、HP上で確認できた内容になります。
また、各社の企業努力により価格や機能については更新される可能性がありますので、ご理解願います。

ソフト名採点ナビデジ楽採点2YouMarkPersonal百問繚乱
会社名(株)教育ソフトウェアスキャネット(株)(株)佑人社(株)シンプルエデュケーション
価格製品代150万円/校
メンテナンス10万円/年
<国公立版>
9.9万円/(校・年)
<私立版>
33万円/(校・年)
<従量課金>
10円/1答案
<定額プラン>
1万円/(教員・年)
<1〜6クラス>
9万円/(校・年)
<7〜18クラス>
12万円/(校・年)
<19〜クラス>
15万円/(校・年)
AI採点
選択問題1文字

選択問題1文字
×
Google連携
Classroomを利用した返却が可能

Classroomを利用した返却が可能

Classroomを利用した返却が可能

Classroomを利用した返却が可能
方式ブラウザ版・インストール版ブラウザ版ブラウザ版ブラウザ版
分散
その他Classiと連携可能

結局どの会社の採点システムがよいか

採点システムの中で最も良いと感じたのが、株式会社教育ソフトウェアの「採点ナビ」です。
決め手は以下の点です。

採択した決め手
  1. ソフトが買取方式で他社製品と比べて長期的なコストが圧倒的に安い
  2. 校内フリーライセンスなので台数制限がない
  3. 東京都と神奈川県の公立高校入試でも利用
  4. 採択校が圧倒的に多い
  5. クラウドにデータをアップロードしない

1.圧倒的に価格が安い

他社製品ではサブスク形式のものが多く 【30万円〜50万円/年程度】のものが多いのですが、この製品は【製品代:150万円 + メンテナンス費用:10万円/年】になります。初期投資はかなりかかりますが、長期的(約7年以上)にみた時には費用が安くなります。なお、費用に関しては採択校の規模などで変わる可能性がありますので参考価格としてお考えいただき、各会社にご確認ください。

2.台数制限がない

採点ナビでは、ソフトを購入した場合にインストールの台数制限がありません。なので、多くの教員で利用することができます。

3.4.採用校数

これについては、公立高校の入試で利用している・採用実績が多いのは安心だということです。いくら機能が良いシステムでも、会社が倒産してしまうと使えなくなってしまうので、安心して長い間利用できるものを選びました。

5.クラウドを使用しない

これは、学校の個人情報についての取扱方によるかと思います。情報漏洩のリスクを減らすために、クラウドにデータをアップロードする必要のない製品を選びました。自宅で採点できることをメリットとしている会社もありますが、個人情報の取り扱いや、働き方の観点から良くないと判断しました。実際、導入を行うことで採点時間を大幅に減らすことができたため、自宅で採点することは必要がありません。

まとめ

長々書きましたが、採点システムは非常に便利です。
採点業務を減らせるだけでなく、採点ミスも減らせます。
また、今まで以上の分析ができるためテスト後の指導にもいかせます。
【百聞は一見にしかず】
迷っている方は、まず体験版を利用すると良いと思います。

この記事で紹介した採点ソフト
株式会社教育ソフトウェア「採点ナビ」